私のバイクGSX−R750

恐怖の限定解除試験

スズキGSX−R750
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皆さんは自動二輪車の限定解除試験をご存知でしょうか?
私は今、19年乗っているバイク スズキGSX−R750に乗りたいために、あの鬼も裸足で逃げ出すという、限定解除一発試験にチャレンジして大型自動二輪免許を取りました。
バイクの免許は今は、400ccまでが普通自動二輪、それ以上が大型自動二輪となっています。
私が免許を取った頃は、125ccまでが小型、400ccまでが自動二輪中型、それ以上が自動二輪大型となっていました。
自動二輪免許の中型限定を解除するので、限定解除と呼ばれていました。
6年位前から、大型自動二輪が教習所で取れるようになったので、たくさんの人がリッタークラスの大型バイクに乗っていますが、昔は大型は教習所では取れなくて、運転免許試験場で一発試験で取るしかなかったので、非常に難しくて「鬼も逃げ出す」などと言われていました。
ただ、試験の難しさは、県によってかなり差があって、事故が多い大都市(東京、埼玉、名古屋など)は難しくて、事故の少ない地方(北海道や九州など)はわりとやさしかったみたいです。
私の住んでる栃木県は事故が多かったためか、落とすための試験じゃないかというほど難しくて、平均合格回数は46回位でした。
試験は月〜金曜日の平日しかやっていなかったので、受けに来ている人は平日が休みの人や、夜勤の人や試験を受けるために会社を辞めてきた人がほとんどでした。
試験を受ける人の都合など、全然考えていませんでした。
私は平日は休みではないので、日曜日になるべく出勤してその代休を使うなどして、試験を受けに行ったのですが、月に1回くらいしか行けないので間が空いてしまうので、なかなか完走すらできませんでした。
それでも何とか取りたいので先輩からCB750Fを借りて、会社の駐車場のすみで仕事が終わってから、ひたすら練習しました。
冬は暗くなっているのでヘッドライトをつけて練習すると、バッテリーが弱ってエンジンがかからなくなってしまいました。
しかたないので、会社内のゆるい坂の上まで押していって、押しがけでやっとエンジンをかけました。
それにしてもCB750Fはめちゃくちゃ重いです。
乾燥重量は230kgくらいでしょうか。
練習の甲斐もあって7回くらい行くと、完走できてやっといい感じで走れるようになってきました。
ところがその時、試験場が別の場所に移って、試験に使うバイクも、やっと覚えた試験のコースも変わってしまいました。
または始めからやり直しになってしまうので、どうしたらよいのか途方に暮れていると、福島県がわりとやさしいという話を聞きました。
試験は住民票がある県でないと受けられないのですが、たまたま遠い親戚が郡山にいたので、住民票だけ転入させてもらって、福島県の試験場で受ける事にしました。
試験場は庭坂というところにあるのですが、場所は東北自動車道を福島西インターで降りて、車で15分くらいです。
私の家からは高速が1時間半かかるので、トータルで1時間45分くらいかかります。
費用は高速代が往復6,300円、試験代が1,700円、バイク使用料が500円で昼食代も入れると合計1万円近くかかります。
試験自体は栃木よりはやさしくて、毎日連続で来ている人で6〜7回で受かっているそうです。
受けに来る人は1日8人くらいです。
試験はコースを走る前に事前審査というものがあって、これをパスしないと走れません。
事前審査に使うバイクは昔、白バイだった古いポンコツのCB750Fで、倒れているのを起こして、8の字(パイロンが2本立っています)に押して歩いて、センタースタンドをかけます。
このバイクが異常に重くて、タンクの中に砂が入っているんじゃないかと思うほどです。
また、押すのも重いのでタイヤの空気圧が低いかもしれません。
センタースタンドも古いバイクなので、テコの原理を使っていない感じですごく重かったです。
さらに、その場所がゆるい坂になっているので、8の字に押して歩く時、非常に難しかったです。
まさに、落とすためのものです。
私は初めの時は落ちてしまい、2回目でパスしました。
ひと通りできたのですが、やっとできたのではだめで、スムーズにできないと合格になりません。
栃木から2時間近くもかけて来たのに、事前審査で落ちた時はさすがに落ち込みました。
走るコースは2つあり、その日に行ってみないとわかりません。
使用するバイクはCB750FとCBX750ホライゾンでした。
バイクによってクラッチのつながり具合が違っていたり、ウインカーの接触が悪かったりと、くせがあるので、好みでないバイクにあたると走りずらかったです。
月に1回くらいしか行けないので、間が空いてしまってなかなかいい走りができないのですが、3回目くらいからコースを完走できるようになりました。
4月から行き始めたのですが、8月には盆休みを使って一泊二日で2回連続で受けましたが、だめでした。
11月に行くと、なんとコースの端にパワーシャベル!!が置いてありました。
確認してみると、コースの舗装が古くなってきたので、年末年始の休み中にコースを改修するそうです。
やっといい感じで走れるようになってきたのに、コースが変わってしまうのです。
これは大問題です、なんとしても年内に合格しなければならなくなりました。
この頃いい感じに走れるようになってきましたが、合格まではもう少しでした。
年を越しては大変なので、休みを取って泊り込みで12月22,23,24日の3日連続で勝負を決める事にしました。
ところが、その初日に福島県に入ると雪が降ってきました。
私の車AE86レビンはノーマルタイヤだったので、試験場にたどり着けるかひやひやしましたが、小降りだったので大丈夫でした。
でも、肝心の試験は路面にシャーベット状の雪が少しあって、滑りやすいので非常に危険な状態でした。
特に50kmからの急制動は本当に転倒する可能性が高いので、試験管が始める前に「無理しないでダメだと思ったらやめてください」と言っていたほどでした。
案の定、急制動で止まれなくて試験中止になりました。
2日目も不合格で、最後の3日目についに、合格しました!!念願の「限定解除」です
最高のクリスマスプレゼントになりました。
福島挑戦20回目の快挙?です。
栃木で8回、福島で20回、費用は23万円くらいでかかりました。
期間は2年くらいかかりました。
その後、念願のGSX−R750を新車で買ったのは言うまでもありません。
後日談があるのですが、その1年くらいあとに栃木県の試験が急にやさしくなって、6〜7回くらいで取れるようになったそうです。
あまりに難しいので、というか取れないので、どこからかクレームが出たのかもしれません。
私は何のために福島まで行って取ったのでしょうか?
それにしても、今の人は教習所で大型が取れるので、つくずく幸せだと思います。
でも、私の免許は「限定解除」の大型なので、教習所で取った人に自慢したくなってしまいます。